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対日批判に急転換したイラン 中韓接近も (3/3ページ)

2014.6.23 16:15

会談を前に握手を交わすイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相(左)と安倍晋三(しんぞう)首相=2014年5月12日、首相官邸(酒巻俊介撮影)

会談を前に握手を交わすイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相(左)と安倍晋三(しんぞう)首相=2014年5月12日、首相官邸(酒巻俊介撮影)【拡大】

  • イランの核施設
  • 作家、元外務省主任分析官、佐藤優(まさる)氏(共同)

 イスラエルとの提携に対抗

 これまで「ラジオイラン」は、日本に対しては、好意的な報道を基調にしていた。イランの親日感情を強調することで、米国の同盟国である日本に、米国とは一線を画した親イラン政策を取らせるための世論誘導を行うことが「イランラジオ」の役割だったからだ。しかし、イランは、安倍政権に対して、急に批判的になった。それは、5月12日に東京で安倍晋三首相とネタニヤフ・イスラエル首相が「日本・イスラエル間の新たな包括的パートナーシップの構築に関する共同声明」に署名したからだと筆者は見ている。

 この共同声明に基づき、日本は、安全保障面でのイスラエルとの提携を急速に進めている。「敵の敵は味方だ」というマキャベリ流の外交をイランは行う。日本とイスラエルが接近することに対抗して、日本との関係が良くない韓国、中国にイランは擦り寄ろうとしているのである。今後、韓国、中国がイランを巧みに用いた反日策動を強化する危険を過小評価してはならない。(作家、外務省主任分析官 佐藤優(まさる)/SANKEI EXPRESS

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