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【取材最前線】歌舞伎支える巡業と鑑賞教室 (1/2ページ)

2014.6.23 16:25

 昨年(2013年)4月に新開場した歌舞伎座(東京・銀座)は、この1年間で延べ132万人の観客を集めた。目標入場者数は110万人だったから、こけら落とし興行がいかに盛況だったか伺える。

 歌舞伎好きには喜ばしいニュースだが、歌舞伎人気を下支えしているのは、実は地方巡業や入場料が安価な国立劇場の「歌舞伎鑑賞教室」だ。先日、襲名披露興行を全国で続ける市川猿之助さんと中車(=香川照之)さんの巡業先に行き、改めてそう感じた。

 公演場所は愛知県知立市の公立ホール「パティオ池鯉鮒」。名古屋から名鉄で知立駅まで30分、駅からタクシーで10分。田畑の間の道を抜け、楽屋口に回ると、上演演目「一本刀土俵入」のお蔦と駒形茂兵衛にふんした猿之助さんと中車さんの写真が大きく荷台に張られた大型トラックが並んでいた。その側に、俳優の楽屋入りを待つ女性の姿が見え、芝居前にワクワクしている様子が伝わってきた。

 中部圏はこれまで御園座(名古屋市)で歌舞伎公演があったが、今年3月末に閉館。建て替えて4年後の新開場を目指し、その間は代替ホールでの公演が行われる。拠点がなくなってしまった中、巡業はファンには貴重な機会。この日は平日にもかかわらず、約1000席のチケットは昼夜2回公演とも完売の人気だった。

いい舞台に出合えば、いずれ歌舞伎座に来る機会もある

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