中国・上海市【拡大】
一方、5月20日に発表された中露首脳の共同声明では、両国は中国側が呼びかけていた来年の「戦勝70周年」記念行事を合同開催することで合意した。これは、「ドイツのファシズムと日本軍国主義に対する」戦勝記念行事と明記され、対日牽制を念頭に置く中国に、ロシア側が歩調を合わせた形となった。さらに(5月)21日に東シナ海で行われた中露の海軍合同演習では、両首脳が視察した。中国による日本に対する牽制の意図があったのは明確で、それもロシアが中国との関係を重視した格好だ。
中国には多様な輸入先
プーチン大統領はその直後の(5月)24日に行われた日本の通信社などとの会見で、「ロシアと中国の友好関係は(日本に)対抗するものではない」と述べた。
しかし、実際の行動とは明らかに矛盾している。それだけ、ロシアは中国の意向を踏まえざるを得なかった状況が浮かび上がる。