暴走事故を起こした車両を調べる警視庁の捜査員=2014年6月25日午前0時30分ごろ、東京都豊島区西池袋(共同)【拡大】
Q 取り締まりは今後どうなるのでしょうか
A 池袋の死傷事故を機に脱法ハーブは大きな社会問題として政府も対策に乗り出しました。違法薬物に近いのに「脱法」と呼ぶことで気軽な購入や使用につながるとして、呼称の変更や規制の強化が検討されています。
≪「脱法」の呼称変更へ≫
田村憲久(のりひさ)厚生労働相は8月27日の会見で、池袋での車暴走事故を受け、「脱法ハーブ」の呼称について、「法律違反ではないというイメージが気軽な購入、使用につながる恐れがある」と述べ、危険性を正しく認識できるものへの変更が必要との考えを示した。その上で、「さらなる規制、取り締まりを警察と協力していく」と強調した。
古屋圭司(けいじ)国家公安委員長も会見で、脱法ハーブを含む脱法ドラッグの呼称について、「事実上、違法薬物に近いのに『脱法』と言うと、国民の誤解を招くことがある」と述べ、変更する考えを表明した。