菊地直子被告の「認識」をめぐる証言、供述=2014年6月29日現在【拡大】
東京都庁小包爆弾事件で殺人未遂幇助(ほうじょ)罪などに問われた元オウム真理教信者、菊地直子(きくち・なおこ)被告(42)の判決に向け、裁判員らの非公開の評議が大詰めを迎えている。直接証拠がない19年前の事件で、全面無罪を主張する被告の「認識」を判断するのは、プロの裁判官でも難しい。長く、苦しい評議の末に導かれる結論は有罪か、無罪か。判決は6月30日、東京地裁で言い渡される。
1995年の事件当時、末端に近い信者だった菊地被告は、爆薬原料の「運び役」として起訴された。最大の争点は、運んだ薬品がテロに使われるとの認識が被告にあったかどうか。5月8日に始まった裁判では、元幹部の死刑囚を含む12人の証人尋問が実施された。
法廷でのやりとりは化学実験の内容や、「ペンタエリトリトール」「濃硝酸」などの薬品名が飛び交う難解な内容になった。証人の記憶や過去の裁判資料を基に、当時の状況が再現されたが、認識の有無について決定的な証言はなかった。