一方で、「まだやれるかもしれない」という思いが少しでも残っている間は、休養という選択肢も有効だと思います。引退するのは「本当にやめたい」「やりきった」と思った時点でいいと思うからです。
とくに真央は幼少期から大きな期待を背負って滑ってきました。ソチ五輪ではショートプログラムで16位と出遅れながら、フリーで巻き返して「やっぱり真央は強いな」と感心させられました。3月にさいたまで行われた世界選手権も圧巻の演技で優勝。このとき、「自分が求めているスケートがようやくできた」と思えたのと同時に、心身ともに疲れたのかなというのが私の受け止めです。
大ちゃんにも真央にも、まずはゆっくりと休み、昨季までとは違う目線で「フィギュアスケート」を見つめな直してほしいなと思っています。その上で、もう一度、試合の会場で滑りたいと心から思えたときに、ぜひ戻ってきてほしいです。