中国・香港【拡大】
さらに英国からの返還時に香港基本法で定めた香港行政長官選の「普通選挙導入」など、中国が香港との約束を破ることになれば、台湾の人々は「一国二制度」によって中台統一ができるとは考えられなくなると指摘している。
香港と同様に対中警戒感が強まっている台湾の有力紙、自由時報(電子版)は(6月)30日、香港の住民投票に参加した退職男性のコメントを紹介した。
「奴隷になりたくないから、投票に来た。権力というのは人民が政府に与えるものだ。しかし現在の中国では逆に、人民の権利は政府から与えられている」
「天安門を占拠せよ」
こうした香港の民主派による「脱中国」の動きに対して、中国メディアは警戒感をむき出しにしている。中国共産党機関紙、人民日報傘下の環球時報(電子版)は(6月)21日、「住民投票は非合法で、その結果は何の法的効力も持たない」と主張する社説を掲載。「香港の反対派は騒ぎすぎた。結局は壁にぶち当たるだろう」と警告した。