中国・香港【拡大】
さらに環球時報は(6月)30日、80万人近くに達したと発表された投票者数に対し、「電子投票では二重投票が可能だと多くの人が指摘している」と強調。投票結果を中国、香港両政府が尊重しない場合、国際金融機関が集中する地区を占拠して抗議活動を行う方針を示している民主派に対し、「香港の多元社会を分裂の方向に推し進めるもので、香港の絶対多数の住民の利益に合致しない」と批判した。
さらに環球時報は「現在ネット上では、香港民主派への応援を呼びかける中で、天安門(広場)の占拠を呼びかける声すらある」と非難。「香港の市民は、極端な勢力が国家全体を攪乱しようと努めていることを理解しなければならない」と危機感をあらわにした。
民主、自由を熱望する民衆と、体制維持への危惧を強める中国当局。これは25年前に多数の死傷者を出した天安門事件と同じ構図だ。米紙ウォールストリート・ジャーナルは(6月)24日、こう警鐘を鳴らした。「今回の住民投票の教訓は、香港の人々が自らの政府について真剣に考えており、当局からの脅しにもひるまないということだ」(国際アナリスト EX/SANKEI EXPRESS)