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【集団的自衛権】悲願の改憲射程 解釈変更は次善策 (4/5ページ)

2014.7.2 09:15

安保法制整備に関する与党協議報告会に臨む安倍晋三(しんぞう)首相と、公明党の山口那津男(なつお)代表(右手前から3人目)=2014年7月1日、首相官邸(酒巻俊介撮影)

安保法制整備に関する与党協議報告会に臨む安倍晋三(しんぞう)首相と、公明党の山口那津男(なつお)代表(右手前から3人目)=2014年7月1日、首相官邸(酒巻俊介撮影)【拡大】

  • 集団的自衛権行使をめぐる各党の立場=2014年7月1日現在

 首相は当面、閣議決定を受けて関連法の整備を急ぐ。その上で、祖父も届かなかった自民党の党是、憲法改正を射程に入れる。

 ≪蚊帳の外の野党 足並みそろわず≫

 集団的自衛権の行使容認の閣議決定に至る過程で「蚊帳の外」だった野党は7月1日、民主党などが街頭に飛び出し、反対を訴えた。だが、野党内でも集団的自衛権の行使容認への賛否はバラバラ。民主党の海江田万里(かいえだ・ばんり)代表が主導した街頭演説に応じたのも4党だけだった。

 各党は14、15両日に予定される国会閉会中審査で閣議決定に関する質疑を行うが、巨大与党を前に早くも足並みの乱れを露呈した。

 「国民の命を危うくする安倍首相の暴挙だ!」

 海江田氏は1日夕、東京・有楽町の街頭演説でこう声を張り、集団的自衛権の行使を容認する閣議決定への反対を訴えた。

 民主党は当初、全野党そろい踏みを画策した。だが、行使を容認するみんなの党は拒否した。行使容認反対の共産党さえ「民主党の立場が明白でない」と参加せず、野党結集をもくろんだ民主党の求心力の欠如が浮き彫りとなった。

中国懸念「平和発展の道変えた」

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