カポエイラには音楽がつきもので、長い棒状のビリンバウと呼ばれる楽器が使われる。ビリンバウは木の弓に針金の弦を張り、弓の一端にひょうたんを付けたブラジルの打楽器だ。音楽に合わせて演舞を披露すると、集まった人たちから歓声が上がった。
このイベントは、サルバドルで活動をするカポエイラのグループ「インズィンガ」の女性メンバーが企画した。元来男性中心の文化であるカポエイラは近代化とともに女性参加者が増えているが、インズィンガの3人の師範のうちの2人は女性だという。女性の指導者は世界的に見ても珍しい。いずれもカポエイラ・アンゴラの中心的指導者メストレ・パスチーニャ氏の弟子から直接学んだ。現在、地元の子供たちとの活動を中心に、国内外でカポエイラ・アンゴラを通した教育的な活動を展開するほか、人種差別や女性権利の問題にも勢力的に取り組んでいるという。
今年9月にはインズィンガの3人の師範が初来日する予定だ。カポエイラ・アンゴラの理解を深めるため、東京と京都の2会場では講義や演舞、レッスンを一般に公開するという。日本でも貴重な体験ができそうだ。(写真・文:フリーランスフォトグラファー 荒川幸祐(こうすけ)/SANKEI EXPRESS)