クラシックを若者に紹介する
真剣に音楽を追究していこうと思ったのは、意外にもニューヨークのジュリアード音楽院に通っていた19歳のときと遅い。それまでは「音楽は好きかと問われれば好きと答えていました」という程度のものだった。音楽院で出会った恩師や同窓生からさまざまな刺激を受け、卒業後に目指すべき一筋の道ができたという。それは、どこか重たく敬遠されがちなクラシックを世界の若者たちに紹介し楽しんでもらうこと。「クラシックをポップミュージック、ロック、R&Bなどと融合させ、極めて高いレベルでクロスオーバーな楽曲を届けていきたいんですよ」。7月11日からTOHOシネマズシャンテほかで全国順次公開。(文:高橋天地(たかくに)/撮影:大山実/SANKEI EXPRESS)