通信教育大手「ベネッセコーポレーション」から顧客情報が大量に流出した問題で、顧客情報のデータベース(DB)を管理する下請け業者でシステムエンジニア(SE)として勤務する派遣社員の男が流出に関与した疑いが強まり、警視庁生活経済課が不正競争防止法違反(営業秘密複製、開示)容疑で立件する方針を固めたことが7月14日、捜査関係者への取材で分かった。SEのIDで顧客情報がコピーされており、任意の事情聴取に持ち出したことを認めたという。
ベネッセ関係者によると、DBの保守・管理を担当するグループのIT関連会社「シンフォーム」(岡山市)の東京支社(東京都多摩市)で昨年(2013年)末、このSEの男のIDが使われ、顧客情報が複数回コピーされた痕跡がパソコン(PC)に残っていた。SEが支社に出入りした記録もあった。
支社からPCを持ち出すことは禁じられていたが、USBメモリーなどの記録媒体を接続することは可能で、隠し持っていた記録媒体に顧客情報をコピーして盗み出したとみられる。その後、複数の名簿業者を経て、IT事業者のジャストシステム(徳島市)に販売された。