北ワジリスタン地区からは避難民の脱出も相次いでいる。これまでに約90万人が避難民として登録したが、地区の人口よりはるかに多いため、政府は二重登録の疑いを含めて調査している。
ハッカニ派は標的外?
一方、北ワジリスタン地区には、アフガンで米軍やアフガン治安部隊にテロを繰り返し、タリバン運動と同盟関係にあるイスラム原理主義勢力タリバンの強硬派、ハッカニ・ネットワークも潜伏していた。
米国はかねて北ワジリスタンでテロ掃討作戦を行うようパキスタンに圧力をかけてきた。ハッカニ派はパキスタン当局をテロの標的にしておらず、パキスタン軍と密接な関係があるとされ、軍は米国の要請に応えてこなかったが、カラチ空港のテロで事態が急変した。シャリフ首相(64)は「すべての外国人戦闘員と地元テロリストを例外なく一掃する。聖域は許さない」との声明を発表している。