世界禁煙デーの5月31日、インド北東部のガウハティで、お構いなしにたばこをくゆらす男性。禁煙に対する取り組みは国によって大きな差があるが、米国での喫煙規制は世界有数の厳しさで、裁判にも反映されている=2014年(AP)【拡大】
13歳から20年超「KOOL」
ホテルの送迎用シャトルバスの運転手をしていたロビンソンさんの夫は、13歳で喫煙を始め、レイノルズの製品であるクールを20年以上にわたって1日当たり1~3箱吸い、1996年に36歳で肺がんで亡くなった。ロビンソンさんは、夫の肺がんの原因が喫煙であることは明白で、メーカーが健康への悪影響や中毒性を意図的に隠蔽(いんぺい)したために夫は喫煙を止めることができなかったと主張した。
訴訟は、元々はフロリダ州でかつて起こされた集団訴訟の一つに含まれていたが、フロリダ州最高裁が2006年、「健康被害の認定は集団訴訟という形式では難しく、妥当でない」として、たばこの喫煙に関する損賠訴訟は個人による訴えしか認めないとする判断を示したため、08年、ロビンソンさんは単独訴訟に切り替えて賠償を求めていた。6人の陪審団による評議は2日間(正味15時間)に及び、今回の評決では、懲罰的賠償の他に1680万ドル(約17億円)の損害賠償も遺族側に支払うよう命じた。