公衆衛生やニコチン研究専門の世界の科学者53人が6月2日までに、愛用者の急増に伴い、欧米で喫煙制限の動きが活発化する「電子たばこ」を普通のたばこ製品に分類・規制する準備を進めている世界保健機関(WHO)に対し「電子たばこの規制は、たばこの喫煙が原因の病気や死亡を大幅に減らす機会を危うくする」との内容の書簡を送付した。
科学者たちは「電子たばこは数億人の命を救う」と主張し、電子たばこの有効性を初めて訴えた。健康への長期的影響などが不透明な電子たばこだけに、今後、大きな論議を呼びそうだ。
「電子たばこは21世紀で最も意義深い健康分野の技術革新となり得るもので、数億人の命を救うだろう。そのため、電子たばこを普通のたばこのように規制することには抵抗すべきだ」
科学者たちは、WHOのマーガレット・チャン事務局長宛てに送った書簡で電子たばこの利点などについてこう訴え、「たばこの煙が6秒ごとに1人の命を奪うなか、タールを含まない電子たばこは、普通のたばこの有害物質が引き起こすがんや心肺疾患、脳卒中などの予防に役立つ」と明言。そのうえで「電子たばこのような(健康に)低リスクの商品は“問題のひとつ”ではなく“解決策のひとつ”である」と結論づけた。