レストランに置かれたバスケットには札束の山が積まれ、ときおり陳氏が振りかざしていたというから、そのケバケバしさも相当なものだ。
ところが、しばらくすると出席者に不穏な噂が流れた。「陳氏は現金のバラマキをしない」。臨時収入を待ちわびて集まった出席者に困惑と不満が広がった。
1人3万円配布は中止
実のところ、バラマキ中止は、昼食会の開催前から決まっていたという。支援団体側は、ホームレスに麻薬やアルコールの中毒者が多いことから、現金を渡せばそのまま購入資金に回ってしまうことを懸念、バラマキ資金の9万ドル(約910万円)を団体に寄付することを要請し、陳氏側も了承したのだという。
だが、出席者は「いますぐ現金がほしい」と訴え、あっという間に「現金はどこだ」の大合唱が始まった。陳氏は昼食会の成功を祝って「ウィー・アー・ザ・ワールド」を高らかに歌い上げたが、会場には「欺瞞(ぎまん)だ」「嘘つき」と怒号が飛んだという。