お騒がせイメージの強い陳氏は、建設資材や家庭廃棄物を扱うリサイクル企業を起業し、推定総資産7億5000万ドル(約760億円)を一代で築き上げた中国有数の実業家だが、一方で大仰な「売名行為」(英紙インディペンデント)も目立つことで知られる。
自らの名刺には「中国のモラルリーダー」「中国人の手本として最も著名で愛されている」「中国一のカリスマ博愛主義者」と書き連ねているという。ただ、真面目な慈善家の一面もあり、米経済誌フォーブスが選ぶ「アジアの慈善家」にも選出されている。2008年の四川大地震では、被災者救助に参加。約1600万ドル(約16億円)を寄付した。
党の宣伝工作に加担か
一方で、気がかりな言動もある。陳氏は2012年8月31日付のニューヨーク・タイムズに掲載した意見広告で、尖閣諸島は「中国の領土。もし日本がハワイは日本の領土だと表明したら、米国民はどう感じ、米国はどう行動するだろうか」と主張。13年8月11日付の意見広告でも「安倍首相は靖国神社への参拝を慎むべきだ」と主張した。