幸せ運ぶチョーク
ダストレスチョークに続く商品として、日本理化学工業が力を入れているのが、ガラスに書けて消せるチョーク「キットパス」だ。私がその存在を初めて知ったのは、「Get in touch」を法人化する前のアートイベント。参加者に落書き感覚で自由に絵を描いてもらった。子供たちはもちろん、大人もどんどん夢中になる。そして、言葉を交わさなくても、ガラス越しの相手が太陽を描けばこちらは雲や鳥を描く。そんなステキなコミュニケーションツールになるのだ。私自身もキットパスを手にガラスに向かうと、ムクムク何かを表現したくなった。童心にかえるとはこういうことなんだろう。
障がいのある人たちから「幸せとは何か」を学んだ会社が、人を幸せにするチョークを作り続けている。なんてすてきな連鎖だろう。(女優、一般社団法人「Get in touch」理事長 東ちづる/SANKEI EXPRESS)