このブレンドについて武井は「洋楽も邦楽もどちらも好きなので、両方自分なりに表現したいと思っていて、気になったものはどんどんやってみています。だからこれからも変わっていくと思います」と話す。一方でメジャーや音楽シーンについて「意識してしまいがちで、もっと変な曲もありましたが、今やってもなぁ、と思って排除する曲もありました」という。
「これからは考え過ぎずにやっていきたい」という武井の言葉からもわかるように、バンドの成長過程で作られていく「らしさ」にとらわれるより、自分の鳴らしたい気分をしっかりと作品に落とし込む方が、このバンドの良さにつながるようだ。それがバンド全員のエネルギーや持ち味とともに一つの作品になると、初期の作品よりもさらに外に向くことになるらしい。
そうした方向性は、多少意識するという音楽シーンの中で旬な潮流になっている、明るく大人数で声を合わせられるような楽曲の世界観ともリンクしている。このメンバーで見いだした道の先が、最終的に武井が野望としてあげる「日本武道館」の実現につながることを私も願っている。(音楽評論家 藤田琢己/SANKEI EXPRESS)