≪新興国見直し機運に水、「負の連鎖」懸念も≫
アルゼンチンは1816年の独立以降、対外債務で7回、国内債務で5回ほど返済を見合わせた、デフォルト(債務不履行)の「常習犯」だ。経済規模が小さいため、今回の債務不履行も世界的な金融危機の引き金を引くと見る市場関係者は少ない。だが、南米やアジア諸国の金融市場にリスクマネーが再還流していた、春先以来の「新興国見直し機運」に水を差し、世界経済全体に負の連鎖を起こす懸念もくすぶる。
マンハッタンの中央部に位置するソシエテ・ジェネラル・ビル。7月30日は朝からカメラマンや記者がビル前に詰め掛けていた。債務返済をめぐって同ビル内で協議を続けていた、キシロフ経済財務相と米裁判所が指名した仲裁人、ポラック氏を追いかけていたのだ。
(7月)30日はドル建て国債の利払い期日。マンハッタンのアルゼンチン総領事館で記者会見したキシロフ氏は債権者である米投資ファンドとの交渉が決裂したことを明らかにした。