≪日ブラジル、安保理改革や経済協力で連携≫
中南米5カ国を歴訪中の安倍晋三首相は8月1日昼(日本時間1日深夜)、ブラジルの首都ブラジリアの大統領府でジルマ・バナ・ルセフ大統領(66)と会談する。両首脳は「法の支配」など基本的価値観を共有することで一致し、中南米で影響力を拡大する中国を牽制。首相は国連の安全保障理事会改革や経済協力など幅広い分野での連携もアピールする。
両首脳は「南シナ海での紛争を含む国際紛争は武力や威圧によらず、平和的に国際法にのっとって解決されるべきだ」と指摘。中国の海洋進出を念頭に、自由で安全な公海、上空通過の必要性について言及する。
安保理改革では両国にインド、ドイツを加えた4カ国グループ(G4)が常任理事国入りを目指し連携することを確認。首脳・外相レベルの政策対話を促進することでも一致する。