2016年8月のリオデジャネイロ五輪の開幕まで8月5日で2年。ブラジルにとって南米初開催の五輪は、何とか無事に終わったサッカーW杯を超えるビッグイベントだ。W杯同様に準備の遅れが懸念されるなか、(8月)3日には本番に向けたテスト大会の最初の種目であるセーリング大会が始まったが、さっそく大問題が起きた。コパカバーナ地区にある会場のグアナバラ湾は汚水や糞(ふん)尿の大量流入による水質汚染が問題視されていたが、出場選手らから「まるでトイレだ」「病気になる」などの苦情が殺到したのだ。本番までに水質を浄化するという約束も、リオ市長が「間に合わない」とさじを投げるありさまだ。
犬の死骸、糞尿…
「たくさんのプラスチック製ボトルのほかに、犬の死骸が浮いているのを見たよ。もしも五輪開幕が明日だったら、本当に問題だよ」
12年ロンドン五輪の男子セーリングで金メダルを獲得したオーストラリアのマシュー・ベルチャー選手(31)はサンパウロの地元紙にこう嘆いた。
豪州チームのコーチ、ビクター・コバレンコ氏も自国のデーリー・テレグラフ紙に「多くの動物の死骸のほか、椅子、テーブル、旅行用カバンも浮いていた。変な臭いが漂っているし、水しぶきがかかった足がいま、すごくかゆいんだ」と、あきれながら話した。