9日まで行われるテスト大会には日本を含む34カ国・地域から300人以上の選手が参加しているが、大会前から問題視されていた水質汚染を目の当たりにし驚愕(きょうがく)が広がっている。
欧米メディアによると、グアナバラ湾には、周囲の15都市の住民計約800万人の生活排水が毎秒1万8000リットルのペースで流れ込んでいるという。しかも、浄水施設で処理されるのは全体の34%にとどまっており、湾の糞尿汚染値はブラジルの基準値の78倍、米国の基準値では195倍にも達している。
湾の浄化の必要性を訴え続けてきた地元の生物学者、マリオ・モスカテリ氏が「巨大なトイレだ」と言い切る汚さだ。
病気になる恐れ
09年に五輪開催を勝ち取った際に、ブラジルオリンピック委員会は湾の浄化を公約に掲げ、湾に流れ込む河川の水質浄化など12項目の行動計画を策定した。米州開発銀行や日本の国際協力機構(JICA)から総額10億ドル(約1000億円)の資金拠出も受け、委員会は「五輪の開会式の日には全体の80%は浄化できている」と胸を張っていた。