8月12日、米ニューヨークの書店で発売された「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」の英訳本(手前)を買い求めるファンたち=2014年(共同)【拡大】
また8月5日付米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、村上作品の大ファンという米大物女性ロッカー、パティ・スミスさん(67)の書評を掲載し、「新刊が告知されたときから祈りの予兆が生じている。過去の世代がビートルズやボブ・ディランの新作を求め、レコード店に行列を作ったように、読者は村上作品を待ちわびている」などと紹介。
「この新作は村上作品の初心者、そして長年の読者双方のための作品だ。村上自身が書いているように、まるで打ち明け話のような不思議なさりげなさがあり、他のすべての作品の前編であるかのように思える」と説明し、「容易に捉えられない村上の違った一面を明らかにしており、彼が脱皮したといえる」と称賛した。
「過去は私の宝箱であり、それを開けば(小説執筆のための)多くの素材が眠っている」。村上さんはAP通信にこう語り、次回作への意欲をにじませた。(SANKEI EXPRESS)