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【ミズーリ州黒人暴動】人種対立拍車 米の病巣露呈 黒人少年射殺でデモ拡大 警察は重武装 (1/3ページ)

2014.8.17 00:00

米ミズーリ州セントルイス郊外のファーガソン

米ミズーリ州セントルイス郊外のファーガソン【拡大】

 米中西部ミズーリ州で丸腰の黒人少年が警官に射殺された事件を受け、全米に抗議デモが拡大している。米社会の根深い「病巣」である人種問題を改めて浮き彫りにした今回の事件は、軍隊並みに重武装した警官隊が現場でデモ鎮圧に乗り出すなど、人種間対立を先鋭化させかねないとの懸念も強まっている。

 事件はミズーリ州の中心都市セントルイス近郊のファーガソン市で8月9日に発生。路上を歩いていたマイケル・ブラウンさん(18)が歩道を歩くよう、強盗発生情報で現場に駆けつけた警官に注意された後、口論となり射殺された。米メディアによると、ブラウンさんは両手を上げて無抵抗の状態で撃たれたとの複数の目撃情報がある。10日以降、市内で抗議デモが起き、商店略奪が相次いだ。

 ブラウンさんの母親が「なぜ警棒やスタンガンで対応してくれなかったのか。(警官を)死刑にしてほしい」と訴えると、デモはニューヨークやロサンゼルス、シカゴなど約100カ所に飛び火。事態を憂慮したバラク・オバマ大統領(53)は14日、「私たちは皆、米国という家族の一員であることを思い出そう」と述べ、激しい対立を続ける市民と警察の双方に自制を促した。

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