グアテマラからエルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、パナマと通過した長距離バスの道中、国によって車窓から見える景色が大きく違うことに気づく。寂れた様子の街中に、威勢の良さそうな大統領のカラフルな看板がランダムにたつニカラグア。アメリカ資本の巨大広告が堂々とそびえ、一見にぎやかなコスタリカやパナマ。調べてみると、ニカラグアは現在反米路線をとっている国だそうだ。一概には言えないが、近隣の大国アメリカとの関係が、風景に如実に現れていて、滑稽にすら思えた。
パナマの通貨は米ドルで、首都パナマ市の新市街には高層ビルが林立する。消費の刺激に満ちた街並みは、アメリカの街そのものである。パナマ観光情報局によると、パナマ人は混血が70%、アフリカ系が14%、ヨーロッパ系が9%で先住民が7%。アフリカ系は植民地時代に奴隷として、またはパナマ運河建設時に労働者としてやってきた黒人の子孫だという。
他にも大西洋と太平洋をつなぐ地理的重要性からか、中国系やアラブ系、ギリシャ系と世界各国のルーツを持つパナマ国民。パナマを実際に見た後でも、「パナマ人」と聞くといまだにいろいろな人種や民族が浮かんでくるのは、その多様性ゆえだろう。