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【愛しのラテンアメリカ】(11)グアテマラ 失われるマヤ民族の誇り (1/3ページ)

2014.6.24 11:05

キリスト教の行事の一つ。町の人はほとんどが熱心なキリスト教徒だ=グアテマラ南部のサンペドロ・ラ・ラグーナ(緑川真実さん撮影)

キリスト教の行事の一つ。町の人はほとんどが熱心なキリスト教徒だ=グアテマラ南部のサンペドロ・ラ・ラグーナ(緑川真実さん撮影)【拡大】

  • サンペドロ・ラ・ラグーナの埠頭には、「公式観光ガイド」を名乗る男性らが待機していて、コーヒー農園や山登りなど観光ツアーに誘って来る。2人のガイドに誘われ、登山道入り口までトゥクトゥクに乗車した=2012年12月29日、グアテマラ(緑川真実さん撮影)
  • 毎週通ったサンペドロ・ラ・ラグーナの小さな市場。旅行者にも良心的な値段で販売してくれる=グアテマラ(緑川真実さん撮影)
  • 家の前の掃除を手伝う男の子=グアテマラ南部のサンペドロ・ラ・ラグーナ(緑川真実さん撮影)
  • 買い物にはしゃぐ女性は万国共通の絵かもしれない=グアテマラ・ソロラ(緑川真実さん撮影)
  • カメラに笑顔で応える肉屋の青年=グアテマラ南部のサンペドロ・ラ・ラグーナ(緑川真実さん撮影)
  • 昔ながらの天秤で計量する女性=グアテマラ南部のサンペドロ・ラ・ラグーナ(緑川真実さん撮影)
  • グアテマラ南部のサンペドロ・ラ・ラグーナ

 グアテマラ南部のアティトラン湖周辺の村、サンペドロ・ラ・ラグーナ(以下サンペドロ)には、外国人向けのスペイン語学校が数校あり、他の都市より物価と授業料が安価なため、長期滞在してスペイン語を学ぶ旅行者が多い。

 「ウイピル」と呼ばれる民族衣装、色鮮やかな刺繍(ししゅう)が施された貫頭衣(かんとうい、一枚のきれの中央に穴をあけ、そこに頭を通して着る衣服)に身を包む先生、フローラ(24)と出会ったのも、語学学校を通じて。写真撮影にはにかむようなシャイな一面もあるが、きちんと自分の意見を持った魅力的な女性だ。

 彼女の話は興味深い。同じマヤ系民族でも、村によって衣装の柄や色合いが異なること、サンペドロの模様は緻密なので値が張り、オリジナルのスカートで1000ケツァル(約1万3000円)はする、などの話で盛り上がった。他にも、30年前までは町に1つしか電話がなくて行列ができていたほどで、宿と飲食店にWi-Fiが完備されている現在からは想像しにくい話も教えてくれた。

 観光業がサンペドロの主要産業となったことで、欧米文化と日常的に触れるようになり始まった価値観の変化を彼女は好ましく思っておらず、「マヤ民族としての誇りが失われつつある」と懸念を示した。

一様な欧米化 過渡期の世代

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