クリストフェル・ピアーソン「鷹狩道具のある壁龕」1660年代(推定)_油彩・キャンヴァス_ワシントン・ナショナル・ギャラリー_Courtesy_National_Gallery_of_Art,Washington【拡大】
2009年に開かれた1回目のだまし絵展では、東京、名古屋、神戸で75万人を集めた。来場者の中で目立ったのは、普段は美術館を訪れないといわれる若年層だったという。
前回のだまし絵展は、17世紀の作品や浮世絵など古典を中心に公開したが、今回は20世紀以降の“現代美術”が約8割を占めている。2次元と3次元を巧妙に描き、だまし絵で特に知られる版画家、マウリッツ・コルネリス・エッシャー(1898~1972年)らもいるが、大半は普通のアーティストたちだ。展示は、本物そっくりに描く「トロンプルイユ」、遠近法を歪曲して描く「アナモルフォーズ」などだましの手法で分類し、4章に分かれている。