地元警察の責任者、アルフレッド・カロウ・カマラ氏は、AFPに対し、元看護婦が魚市場の近くで人々に「エボラ出血熱は食人儀式を行うための口実だ」と吹聴したことが、こうしたパニック的暴挙につながったと説明した。実際、モンロビアでの隔離施設の設置に反対する地元住民のひとりは「われわれはエボラ出血熱の大発生など信用していない」と述べた。
こうした誤解や無知は、感染の拡大に拍車をかけている。エボラ出血熱は感染者の血液や唾、尿などに接触すれば感染する。米CBSニュース(電子版)は「襲撃者は隔離施設から血の付いたマットレスやシーツを奪い、(自分たちが暮らす)ウエストポイント地区に持ち帰っているとみられ、今後、この地区全体がエボラ出血熱に感染することを恐れている」との現地警察幹部の話を伝えた。
WHOによると、今年3月以降、エボラ出血熱による死亡者はリベリア、ギニア、シエラレオネ、ナイジェリアの4カ国で1145人にのぼり、過去最悪の状態だ(8月13日時点)。西アフリカ諸国では、国境の警備強化や感染拡大国への航空機の乗り入れ停止のほか、未承認薬の投与など、全力で感染拡大の防止に努めているが、そのためには住民に対する正しい知識の啓発活動が欠かせない。(SANKEI EXPRESS)