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過酷な環境に身を置いて自分を暴く アルピニスト デビッド・ラマさんインタビュー (2/3ページ)

2014.8.22 15:30

「ロッククライミングに必要なのはルートを見通す力。マッチョな体である必要はありません」と語る、アルピニストのデビッド・ラマさん=2014年8月11日、東京都文京区(寺河内美奈撮影)

「ロッククライミングに必要なのはルートを見通す力。マッチョな体である必要はありません」と語る、アルピニストのデビッド・ラマさん=2014年8月11日、東京都文京区(寺河内美奈撮影)【拡大】

  • 【かざすンAR(視聴無料)】ドキュメンタリー映画「クライマー_パタゴニアの彼方へ」(トーマス・ディルンホーファー監督)。8月30日公開(アンプラグド提供)。(C)2013_Red_Bull_Media_House_GmbH
  • アルゼンチンとチリの両国に跨がるパタゴニア地方

 何もない凍り付いた頂

 なぜそこまでセロトーレに魅せられたのだろう。「セロトーレ自体は岩だけで作られた自然物にすぎないかもしれません。でも、人間の視点で見ると『美しい』『険しい』『凍り付いている』といった特徴がまず頭に浮かんできて、だんだんと『山とはこうあるべきだ』いう憧れにも似たイメージが出来上がります。さまざまな要素がセロトーレを特別なものにしていくのです」。具体的には、セロトーレの頂上が凍り付いていて、頂上に至るまでの1500メートルの“道”の左右には何もないという、過酷な状況を指摘した。

 無鉄砲といえば失礼なのだが、ラマは命をかける行為にあまり恐怖を感じていないようだ。「私が大切にしているのは『これは本当にやりたいことなのか』と自分に問いかけること。リスクが存在することによって自分がやりたいことがより鋭く見えてくることもあるんですよ」。もちろん危険を冒さずに安全な人生を送ることもできるだろうが、それでは最高の自分を投じることにはならないから、結果的に大きな価値も生まれてこない-と、ラマは意に介さないそうだ。

自分のすべてが暴かれたかのような体験

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