オバマ氏はジョージ・W・ブッシュ前大統領(68)が始めたアフガニスタン、イラクでの2つの戦争の完了を自らの成果として2017年1月までの任期を終えようとしているため、イラクへの地上戦闘部隊の投入は否定している。
しかし、「米国市民の保護」やイラク軍への助言、訓練を目的に駐留する米軍は増派を重ね、1万人を超えようとしている。戦略的な要地への空爆も続行中だ。作戦は失敗に終わったが、フォーリー氏らの救出のため、シリア領内に特殊部隊を送り込んだことも認めた。
イラクで挙国一致内閣発足の動きが本格化したのを受け、イスラム国との戦いにおける米国の存在感は確実に増している。それでもオバマ氏は平時の振る舞いを変えようとしない。ブッシュ氏が03年、イラク戦争開戦に際し、ゴルフ断ちしたのを意識しているのではないかと勘ぐりたくもなる。
ヒラリー氏の問い
一時中断を挟んだ(8月)9日から(8月)24日までの夏休み期間、オバマ氏はマーサズ・ビンヤード島を訪れたヒラリー・クリントン前国務長官(66)とパーティーで顔を合わせた。その直前、クリントン氏が米誌アトランティックのインタビューで放った現政権批判はオバマ氏に本質的な問いを突き付けた。