「今、イスラム聖戦主義者たちが埋めている大きな真空を残してしまったのは失敗だった」
オバマ氏を支えたクリントン氏にも責任の一端はあり、政権が主張するように11年の米軍の完全撤退前にイラク政府が駐留米軍に関する地位協定の延長を拒否したため、イラク軍に訓練を施せなかったことも確かだ。しかし、撤退後にイスラム国の台頭を招いたのはヒラリー氏のいうように「失敗」だった。
オバマ政権がイスラム国の動きを封じる戦略を立てられるかは、イスラム原理主義勢力タリバンが活動するアフガンにも影響する。オバマ氏は今年5月、16年末までにアフガンから米軍を撤退させると発表したが、2年間余りでアフガン軍を独り立ちさせられるのだろうか。
「過去3年間のイラクに答えはあるのに、オバマ氏は実験を繰り返そうとしている」
ワシントン・ポスト紙は8月22日付の社説でこう指摘した。(ワシントン支局 加納宏幸(かのう・ひろゆき)/SANKEI EXPRESS)