ブームの一方で風当たりも強まってきた。水をかぶって騒ぐことが主目的となり、慈善活動に参加しているような自己満足に陥っているとの批判だ。寄付を半ば押しつけるようなやり方への違和感や、ALSへの理解が本当に進んでいるのかといった疑念もある。
米国務省や国防総省、米下院は職員や議員に、特定の慈善事業の支援は職務規定に抵触するとして禁止令を出した。しかし流行に敏感な一部の米議員や米大使は、既に氷水を浴びている。
ALS患者や家族、医療関係者らでつくる「日本ALS協会」(東京都)の金沢公明事務局長は「ALSに関心を持ってもらう契機になった」と謝意を示しながらも「氷水をかぶることや寄付は強制ではない。体を壊しては本末転倒」と話している。(共同/撮影:ロイター、AP、共同/SANKEI EXPRESS)