一方、今秋にも世界初の臨床応用に乗り出す人工多能性幹細胞(iPS細胞)を使った網膜の再生医療は強化する。
竹市センター長の後任は、海外の研究者も含む委員会が国際的に選考し、年度内に交代。決定までは外部からセンター長補佐を登用、改革を推進する。
このほか、理研全体では野依良治(のより・りょうじ)理事長直轄の研究コンプライアンス本部や、過半数が外部有識者の経営戦略会議を新設。研究倫理教育の徹底など不正防止策の構築やガバナンス(組織統治)の強化に取り組んでいく。
野依理事長は27日、下村博文(しもむら・はくぶん)文部科学相に報告書を手渡し、「改革を確実に実行し社会からの信頼回復に全力を挙げる」と述べた。(SANKEI EXPRESS)