LGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダー)支援活動に取り組み、これまでに3冊の本を出版した東小雪さん(左)と、一般社団法人「Get_in_touch」理事長の東ちづる=2014年8月13日(山下元気さん撮影)【拡大】
もがきながら、あえぎながら、それでもサバイバーとして生き抜くことができたのは、パートナーの力も大きい。
「暴力とは遠い環境で暮らしてきた」という裕子さんには、小雪さんをしっかり受け止める強さがある。それでも、小雪さんが過去と向き合うプロセスは安易なものではなかった。さすがの裕子さんも、「何度も受け止めきれないと思った」と、おちゃめに笑う。小雪さんは、「変わっていくのは怖かったけど、裕子さんがいてくれて、今はよかったと思える」と話す。
マイノリティーの人の体験、闘い、乗り越えた苦難という話を超えている。この本をだしたことで、新たな困難が起るかもしれない。だが、今の小雪さんはそんなことも承知のうえなのだろう。自分の人生を取り戻すため、果敢に生き抜く覚悟ができている。もう一人ではないのだから。(女優、一般社団法人「Get in touch」理事長 東ちづる/撮影:フォトグラファー 山下元気/SANKEI EXPRESS)