世界ランキング8位(8日に11位からランクアップ)の錦織は、12位のチリッチと過去7度対戦し、5勝2敗とリードするが、全米では1勝1敗と互角だ。今季は全米と同じハードコートで行われたツアー開幕戦のブリスベーン国際で勝っているが、「(チリッチは)前とは違う選手で、本当に強くなっている。攻撃的になって、スピードのあるテニスをする」と錦織は警戒する。
特に今大会のチリッチは1試合平均で13.5本のサービスエースを記録し、準々決勝で世界7位のトマーシュ・ベルディハ(チェコ)、準決勝で世界3位のロジャー・フェデラー(スイス)にストレート勝ちして勢いに乗る。最速210キロを超えるサーブは角度、威力ともに抜群で、国別対抗戦男子デ杯前監督の坂井利郎氏(66)は「最初は苦労すると思う。3、4セット目が勝負」と占う。