日本テニス界の至宝、錦織圭(にしこり・けい、24)=日清食品=が6日(日本時間7日未明)、ニューヨークで行われた全米オープン男子シングルス準決勝で世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(27)=セルビア=を6-4、1-6、7-6、6-3で破り、日本選手として史上初めて四大大会シングルスで決勝に進出する歴史的快挙を成し遂げた。世界11位の錦織は8日午後5時(日本時間9日午前6時)すぎから決勝を戦う。相手は、準決勝で世界3位のロジャー・フェデラー(33)=スイス=にストレート勝ちした世界16位のマリン・チリッチ(25)=クロアチア。過去の対戦成績は錦織が5勝2敗とリードしている。
追い詰められて放ったジョコビッチのフォアの返球がベースラインを越えると、センターコートの大歓声の中、歴史の針が動いた。錦織は大舞台で攻めの姿勢を崩さず、128人の頂点を競う最後の戦いの切符を手にし「何が起こっているか分からない。世界1位の選手を破って特別な気分。うれしい。最高のプレーができた」。コート上で跳び上がって喜び、最高の笑顔を見せた。