イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」をめぐる構図=2014年9月8日【拡大】
異を唱えたロムニー氏
オバマ氏が、イスラム国やウクライナへの対処で、NATOなどとの集団行動を実現することで、国際秩序を米国の一極体制から「多極化」させることを目指しているのは間違いない。
2012年大統領選でオバマ氏に敗れた共和党のミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事(67)は5日のワシントン・ポスト紙で異を唱えた。
「米国以外の『極』がオーストラリア、カナダ、フランス、英国ならば私も同意する。だが、中国、ロシア、イランが『極』になるとすれば、世界が平和になることはないだろう」
ロムニー氏は、だから強い米国の軍事力が必要だと結論付けている。アジアではなお米軍のプレゼンスが必要だ。イスラム国への有志連合も、米国が核にならなければ成功しないだろう。中東におけるオバマ氏の「実験」の行方は、中国の軍事力膨張にさらされている日本の国益にも直結する。(ワシントン支局 加納宏幸(かのう・ひろゆき)/SANKEI EXPRESS)