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「明日に向かう力与えられたら」 上橋菜穂子さんに「国際アンデルセン賞」メダル授与 (2/2ページ)

2014.9.12 09:00

9月10日、首都メキシコ市で国際アンデルセン賞の賞状を授与される上橋菜穂子(うえはし・なほこ)さん(左)=2014年、メキシコ(共同)

9月10日、首都メキシコ市で国際アンデルセン賞の賞状を授与される上橋菜穂子(うえはし・なほこ)さん(左)=2014年、メキシコ(共同)【拡大】

  • 国際アンデルセン賞の作家賞を受賞した作家、上橋菜穂子(うえはし・なほこ)さん(共同)
  • シリーズ第1作となる「精霊の守り人」(上橋菜穂子著/新潮文庫、提供写真)
  • メキシコ・首都メキシコ市

 「生き物への敬意」評価

 1962年、東京都生まれ。作家としての心の原風景は、幼い頃にある。体が弱く、病気がちだった少女は、父方の祖母のひざの上で昔話をたくさん聞かされたという。筋書きは祖母のアドリブで自在に変わり、想像する楽しさを自然と植え付けられた。「すごく調子の良い語りで物語が大好きになった」と振り返る。

 文化人類学者として川村学園女子大学の特任教授も務める。オーストラリアの先住民アボリジニの研究などフィールドワークから来る、土地の文化や自然を慈しむ視点は「自然やあらゆる生き物への優しさや敬意にあふれている」(IBBY)と評された。「多様な価値観、文化を持つ人々が葛藤しながら生きる姿を描きたい。さまざまな環境にいる世界の子供たちに、(私の物語が)明日に向かって歩く力を与えてくれたらうれしい」

 共同通信によると、授賞式のスピーチでも、異文化に生きる者同士の物語を描いた英国の歴史作家ローズマリ・サトクリフ(1920~92年)に大きな影響を受けたと明かした。「物語は『他者になる』力を与えてくれる。その力があるから私たちは他者と共に歩んでいく道を探せるのかもしれない」(SANKEI EXPRESS

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