英スコットランド・主要都市。英連合王国はイングランド、スコットランド、ウェールズから成るグレートブリテンと北アイルランドで構成。スコットランドは1707年にイングランドと合併したが、スコットランド出身のトニー・ブレア政権時代の1997年に国民投票が行われ、議会が復活し、独立運動が活発化した。【拡大】
スコットランドの独立機運に触発され、英南西部ウェールズの民族主義者たちが「いずれは英国からの独立を」と語り始めたほか、世界の分離独立派も勢いづいている。スペイン北東部のカタルーニャ自治州は11月に独立を問う住民投票を実施する意向だ。スペイン北部バスク自治州などでも、独立への動きが再び活発化する可能性がある。
こうしたマイクロナショナリズムとも呼ばれる分離独立の動きは、一見矛盾するようだが、欧州連合(EU)による統合の動きと表裏一体をなしている。大きな国に属するのは安全保障や経済活動の規模が主な理由だったが、戦争の脅威が下がり、EUという大きな市場に入ってしまえば、小さな国でも十分やっていけるからだ。
だが、スコットランドはすんなりEUに入れるかは不透明であり、北海油田もあと数十年で枯渇する。明治時代に「蛍の光」など多数の民謡が小学校唱歌として“輸入”され、日本にも馴染みが深いスコットランドの「国家百年の計」が問われている。(SANKEI EXPRESS)