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【まぜこぜエクスプレス】Vol.24 「つらいけど楽しい」 難病をつづる大野更紗さん (1/4ページ)

2014.9.17 16:25

難病サバイバルをつづった『シャバはつらいよ』を発刊した大野更紗(さらさ)さん(右)と、一般社団法人「Get_in_touch」理事長の東ちづる=2014年9月5日(山下元気さん撮影)

難病サバイバルをつづった『シャバはつらいよ』を発刊した大野更紗(さらさ)さん(右)と、一般社団法人「Get_in_touch」理事長の東ちづる=2014年9月5日(山下元気さん撮影)【拡大】

  • 「シャバはつらいよ」(大野更紗著/ポプラ社、1300円+税、提供写真)

 いまだに治療法がみつかっていない「難病」。大学院生としてミャンマー難民研究にたずさわっていた2008年、大野更紗(さらさ)さんは、自己免疫疾患系の難病を発症した。入院生活をつづった『困ってるひと』で作家デビュー。その後退院し、今年7月に続編『シャバはつらいよ』(ポプラ社、1300円+税)を発刊した。更紗さんに話を聞いた。

 「どうやって伝えるか」

 更紗さんのデビュー作『困ってるひと』に出会ったのは2011年、私の家族が難病になって1年目の時だった。その難病は医療費助成の対象となる「指定難病」でないにもかかわらず、治療法もなく、病気に詳しい医者とも出会えず、暗く長いトンネルをさまよっていた。わらにもすがる思いで難病の本をあれこれ読み、おなかいっぱい…。そんなタイミングだった。

 次から次と襲うアメージングでシリアスな症状をエンターテインメントにつづった本にハートをわしづかみにされ、ラジオ番組に更紗さんにお越し頂き対談した。そこから、私も新たな視点で闘病というものを捉えることできるようになり、家族のことを尋ねられても、「絶賛難病中です~」と返せるようになった。

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