クリュ・ブルジョワ・デュ・メドック連盟のオリヴィエ・キュヴリエ副会長=2014年9月2日(青木冨美子さん提供)【拡大】
【ワインのこころ】
仏ボルドーのメドック地区で造られるワインで、肩ひじ張らずに楽しめるのが『メドック・クリュ・ブルジョワ』です。『クリュ・ブルジョワ』は数百年の歴史を誇りますが、今から3年前、フランス公式機関の承認を得て、新たな“認定制度”として復活したのが、メドック・クリュ・ブルジョワ。来日したオリヴィエ・キュヴリエ副会長=写真=が制度について語りました。
ここでの基本はビンテージ(収穫年)です。具体的にはメドック地区(メドック、マルゴー、サンテステフ等)の全8アペラシオンでワイン造りをしている生産者が審査対象で、生産者は認定制度を得るため、毎年、サンプルワインを提出し、ワインは業界で活躍するプロのテイスター6人によってブラインド試飲鑑定・採点されます。毎年9月半ばに発表があるので、このコラムが掲載される頃には新ビンテージ(2012年)の公式セレクションがわかります。ちなみに、昨年は全256シャトー、2800万本が認定されました。メドック・クリュ・ブルジョワでは生産量の40%を輸出しており、日本では65シャトーのワインが販売されています。