九州出身の音楽アーティスト、黒木渚さん(鋤田正義さん撮影)【拡大】
そんな矢先、私はソロ活動を決意してバンドを解散。その時、新たな私への景気付けと追い込みの2つの意味でギターも新調した。もう後戻りはしない、今後の自分へ投資のつもりでヴィンテージギター屋に足を踏み入れた。あらかじめ数本目星を付けて訪れたのだが、目当てのギターを試奏させてもらう時にふと、一本のギターに目が留まった。真っ赤なFender coronado2。鮮やかな色から目が離せなくなり、私はそのギターも一緒に試奏させてもらうことにした。
以前のギターと同様、ボディーが空洞のタイプなのでとても軽い。ライブ中に結構動き回るので、私にとって軽さは重要な要素だ。壁に掛かっている時には随分大きく感じたが、抱えてみると体になじんだ。私自身170センチあるので、このくらいがちょうど良いと感じた。そして音色は暖かい。即決だった。
少しずつ進み続ける
新しい私を、このギターと一緒に始めよう。ボロボロになるまで頑張ってくれた先代ギターの分も、これからはこのギターとともに歩んでいこう。