九州出身の音楽アーティスト、黒木渚さん(鋤田正義さん撮影)【拡大】
鋤田さんが撮ってくれた最初の写真と最新の写真。どちらの私も赤いギター。だけど、少しずつ変わっていかなければと思う。抱いたギターが変わっているように。私自身もあの頃と同じでは駄目なのだ。日々の生活から学ぶことは山ほどある。目に見えた大きな変化はなくとも、内面は進み続けていかなければ。そんな私を、これからも相棒のギターは見守っていくのだなと思った。
部屋で一人練習する時も、うんと悩んで新曲を産み出す瞬間も、ステージに立ち最高の気分を味わう時も、ずっとそばで私を見ている。もしかしたら、黒木渚を一番良く知っているのはこのギターなのかもしれないな、と鋤田さんの写真を見ながらそんなことを考えた。(文:九州出身の音楽アーティスト 黒木渚/撮影:フォトグラファー 鋤田正義/SANKEI EXPRESS)