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【夜感都市】TOKYO NIGHT(28) 静かに解体待つ「聖地」 (1/3ページ)

2014.9.22 13:20

二度と輝くことのない照明塔…国立競技場は50年の役目を終えて解体される=2014年8月29日、東京都新宿区霞ケ丘町(奈須稔撮影)

二度と輝くことのない照明塔…国立競技場は50年の役目を終えて解体される=2014年8月29日、東京都新宿区霞ケ丘町(奈須稔撮影)【拡大】

  • ほのかに潮の香りが漂う。この荒涼とした土地に、体操、新体操、トランポリンの会場となる有明体操競技場が建設される=2014年8月8日、東京都江東区有明(奈須稔撮影)
  • 湾岸エリアに五輪の競技会場が集結するのだが=2014年8月8日、東京都江東区有明(奈須稔撮影)
  • 鉛色の夜空に溶け込む国立競技場=2014年8月29日、東京都新宿区霞ケ丘町(奈須稔撮影)
  • 聖地・国立を見守り続けてきた聖火台もまもなく撤去される=2014年8月29日、東京都新宿区霞ケ丘町(奈須稔撮影)
  • 人気のない真っ暗な国立競技場に「TOKYO_1964」のエンブレムが輝いていた=2014年8月29日、東京都新宿区霞ケ丘町(奈須稔撮影)
  • 国立競技場のデザイン・コンクールで最優秀賞に選ばれた英国の建築事務所「ザハ・ハディド・アーキテクト」の作品(日本スポーツ振興センター提供)
  • 2020年東京五輪開催決定後の経過と今後の主なスケジュール=2013年9月7日~2020年8月
  • 2020年東京五輪の主な会場(計画)=2013年9月8日現在、※東京の「立候補ファイル」などによる

 日が暮れてから神宮の杜(もり、明治神宮外苑)を歩いた。鬱蒼(うっそう)としげる木々の間から、国立競技場の威容が現れた。鉛色の空にそびえ立つ鋼鉄製の照明塔と、コンクリートの塊。隣接する神宮球場のナイター設備が照らし出していた。

 国立競技場は10月10日、1964(昭和39)年の東京五輪の開会式から50年の節目を迎える。すでにその役目を終えて静かに建て替えのときを待つ。現在は閉鎖されて人影もないが、五輪開催を伝える当時のエンブレムも、聖火台も、コンクリートも、その存在感は衰えていなかった。

 2020年東京オリンピック・パラリンピックのメーン会場となる「新国立競技場」は、前年の19年9月に日本で開催されるラグビー・ワールドカップに間に合うように建設される。世界中の建築家に呼びかけて国際デザイン・コンクールを開催、最優秀賞を獲得したロンドンを拠点に活躍するイラク出身の女性建築家、ザハ・ハディド氏の作品が採用された。ハディド氏の設計はまるでSF映画に登場する宇宙船のよう。しかし、当初デザインは巨大で景観破壊や建設費がかさむことから修正が加えられた。

“聖地”国立の解体工事は9月末

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