しかし、田邊は「目まぐるしくさまざまな活動をこなしていくうちに、これが俺たちのやりたかったものなのか?と悩んでしまったんです」と語る。そして最終的にデビューを辞退。付き合いのあったインディーズレーベルで活動することになったが、ベースの辻村勇太は「リリースしたCDが全然売れず、それならばということで年中ライブをやってツアーを回っていました。毎日が音源の即売会のような感じでした」と振り返る。ギターの江口雄也は「ツアーを終えて帰ってくると、もう次のツアーが組まれているという状況だった」と語る。
苦難乗り越えて変化
彼らがライブで見せる必死さ、エネルギーを爆発させるようなパフォーマンスはこの時代に鍛えられたのだという。さらには辻村のバンド脱退危機を乗り越えた時、バンドの方向性やライブのやり方も変わっていき、動員の増加につながった。現在の所属事務所との出会いも訪れ、満を持して10日にメジャーデビュー作品をリリースした。