ヌード写真流出から
アップルにとって一連のトラブルの“ケチのつき始め”となったのが、1日に発覚した自社データ保存サービス「iCloud(アイクラウド)」へのハッキングによる米セレブ(有名人)のヌード写真流出事件だ。この事件でアイクラウドの安全性への疑念が高まり、アップル株は3日、前日比4%も下落。その後、株価は19日の6と6プラスの発売で持ち直したが、25日には一連の不具合で再び前日比約4%の下落となった。
発売3日間で1000万台と自社最多売り上げ記録を更新した新型アイフォーンの株価への貢献ぶりは帳消しとなり、25日付ロイター通信よると、この日だけで企業の価値を示す時価総額が230億ドル(約2兆5000億円)分吹き飛んだ。
度重なる不手際で伝説的な創業者、スティーブ・ジョブズ時代の輝きがすっかり色あせたアップルだが、ヌード写真流出問題では20日に2度目の被害が確認され、ハッカーが英女優エマ・ワトソンさん(24)のヌード写真流出を予告する事態にまで発展した。結局、ワトソンさんへの流出予告については24日にマーケティング会社によるいたずらと判明したが、逆風はしばらく収まりそうにない。(SANKEI EXPRESS)