【佐藤優の地球を斬る】
22日、米軍がシリア領内のイスラーム教スンニー派過激組織「イスラーム国」(IS)の拠点に対して空爆を開始した。米国とともにサウジアラビア、アラブ首長国連邦、ヨルダン、バハレーン、カタールも有志連合として軍事行動に参加した。
今回、米国は空爆をシリアとイランに事前通報した。特に米国との国交が30年以上断絶され、敵対関係にあるイランに事前通報を行ったことは、ISの掃討作戦に関してはイランと協調したいというオバマ政権の意向を示している。
<国連総会出席のためニューヨークを訪問中のイランのロウハニ大統領は23日、「他国への攻撃は国連の枠組みで行われるべきだ」と牽制(けんせい)しつつ、空爆そのものの非難には踏み込まなかった。そこには、今後、正念場を迎える核開発問題をめぐる協議などを念頭に、イスラム国という「共通の敵」との戦いを通じて米国との接近を図る意図も見え隠れしている>(9月24日「MSN産経ニュース」)
確かにロウハニ大統領は、米国との対決を避ける発言をしている。しかし、イランはこの機会を利用して中東における自らの影響力を高めようと腐心している。23日、イラン国営「イランラジオ」が興味深いニュースを報じた。