【佐藤優の地球を斬る】
イスラーム教スンニー派過激組織「イスラーム国」(IS)が8月19日、米国人ジャーナリスト1人を処刑し、もう1人を拘束しているとする情報をインターネット上で公開した。
<イスラム国の映像は「米国へのメッセージ」と題し、2012年11月にシリアで消息を絶ったジェームズ・フォーリー氏とされる人物が、斬首される様子が写っている。
映像がいつ撮影されたものかは不明だ。オバマ大統領がイラクでのイスラム国に対する限定的な空爆を承認した際にホワイトハウスで行った記者会見のもようが映し出され、続いてフォーリー氏とされる人物の脇に、黒覆面の戦闘員が立っている映像に変わる。
フォーリー氏とみられる男性はカメラに向かい、「イスラム国に対する米軍の空爆は、私のひつぎを強く打ち付ける最後のクギであり、死亡証明書への署名だ」とコメントした後、首を切られた。コメントは戦闘員に強要されたものとみられる。