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イランと「対IS協議」 米の綱渡り外交 (3/3ページ)

2014.9.29 06:55

過激派「イスラム国」の活動範囲(※赤丸は主な空爆地点)=2014年9月23日現在、※米中央軍の資料などから作成

過激派「イスラム国」の活動範囲(※赤丸は主な空爆地点)=2014年9月23日現在、※米中央軍の資料などから作成【拡大】

  • シリア領内にある過激派「イスラム国」をめぐる構図=2014年9月22日現在
  • 「イスラム国」国際包囲網をめぐる会議<各国の立場>=2014年9月15日、パリ国際会議
  • アルカーイダとイスラム国の比較=2014年9月10日現在
  • 作家、元外務省主任分析官、佐藤優(まさる)氏(共同)

 ザーリフ外相は、米国の国名をあげることを注意深く避けているが、「地域外の圧力」という表現で米国を批判している。裏返して言うと、アラビア半島に所在するわけではないが、イランは地域内の国家なので、イラクやシリアに展開するISの掃討作戦に貢献することができるという意味だ。

 イランは、軍隊をイラクやシリアに派遣すると、民族的(イラク、シリアはアラブ人、イランはペルシア人)反発を買うと懸念している。さらにシーア派(12イマーム派)のイランが、スンニー派のISを攻撃することに対して、イラクとシリアのスンニー派が反発する可能性がある。それだから、イラク政府というクッションを置いて、IS掃討作戦を展開しているという手の内を明かしている。

 ISの掃討をめぐって、イランはイラクを通じてアラビア半島における影響力を拡大するとともに、米国の圧力を緩和することに成功しつつある。このような状況を最大限に利用して、イランは核開発を進めることを意図している。イランの核開発を阻止しつつ、IS掃討ではイランと協調していくという綱渡り外交を米国は余儀なくされている。(作家、元外務省主任分析官 佐藤優(まさる)/SANKEI EXPRESS

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